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歯を抜かない治療

文責:柴口竜也

(C)歯を削ってスペースを作る治療

スペースを作るために歯列を拡大する方法は主に成長期の患者様に対して行いますが、成長期を過ぎても可能な方法があります。それは歯を削ってスペースを作る方法です。また、成長期の患者様の場合にも、この歯を削る処置は歯列の拡大を補う方法として有効です。

歯の表面はエナメル質という人体で最も硬い組織で覆われています(写真7)。エナメル質には神経が通っていませんので、この部分の最大0.5mmまでなら削っても、しみて痛いといったことが起こりません。また、歯を削ったからといって虫歯になったりしないと、実験的に証明されています。そこで、写真8のように歯と歯が隣接する部分を削ってスペースを作ります。

痛くない・虫歯にならないといっても、安易に削ることはございません。この処置が必要な場合には、患者様のご了承のもとに行います。
(A)と(B)の拡大装置による治療は、エッジワイズ治療より前に行うことが多いのですが、(C)の処置は、エッジワイズ治療中、同時に行うことが多いです。

歯を抜かない治療といっても、親知らずを抜く場合もります。非抜歯矯正は、親知らずを除く28本の永久歯がきれいに並んで、機能的に咬み合うことを目指します。

成長期のお子様であっても、次のような場合非抜歯矯正治療ができない場合があります。

【成人の患者様の矯正治療、抜歯について】
上記の方針とは一見矛盾するようですが、顎の成長が期待できない成人の方あるいは歯を抜いた方が、よりお顔立ちがキレイになる患者様の場合には、抜歯治療をお勧めする場合もあります。この場合でも、診断時に十分な説明を行い、治療方針を選択していただけるように心がけております。
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