矯正歯科レポート/2006

矯正歯科レポート/2006

矯正歯科レポート/2006

Q:歯を抜いて治療することがあるの?
A:歯並びは、歯の大きさとあご(顎)の骨の大きさとのバランスで決まります。顎の骨をベンチに、歯を人にたとえた場合、歯並びの不正は6人用ベンチに7~8人が座ろうとして無理をしている状態です。もしベンチの大きさが変わらないなら、この無理を解消するために、座る人数を調整する必要があります。つまり、歯と顎の大きさをのアンバランスを解消しようとして歯を抜くことがあります。
また、口元の突出度が大きいのに、無理やり歯を抜かないで矯正治療すると、口元の突出が改善しないばかりか、自然に口が閉じられなくなります。このような場合も、前歯を後方へ下げることを目的として、歯を抜くことがあります。
たとえ歯を抜いて矯正治療をしても、治療後に正しいかみ合わせが確立されていれば問題はなく、残った永久歯をより長期にわたって良い状態で保つことができます。もちろん、歯を抜いて矯正治療した方がメリットが多いと判断した場合にのみ行いますので、進んで歯を抜くことはいたしません。(歯を抜かない矯正治療に関しては、次回にご説明いたします。)
【写真の説明】
デーモンシステムによる治療中のケースです。上下顎とも乱ぐい状態で、かつ、上顎の前歯が下顎に比べて11mmも前に出ていましたので、上顎の歯を2本抜歯しました。治療効果には個人差がありますが、4カ月後には、全ての歯がほぼキレイに並び、前突の度合いが劇的に改善しています。
矯正歯科レポート/2006

Q1:歯を抜かないで矯正できますか?
A1:ほとんどの方は、歯を抜かないで治療を受けたいでしょうし、私たち矯正医も、健康な歯をできれば抜きたくないと思っています。
成長期の子供の場合、実に80%以上もの方が歯を抜かないでも治療可能です。
歯並びは、歯の大きさとあご(顎)の骨の大きさとのバランスで決まります。顎の骨をベンチに、歯を人にたとえた場合、歯並びの不正は6人用ベンチに7~8人が座ろうとして無理をしている状態です。もしベンチを大きくできのるなら、全員が座れるはずです。
つまり、成長期のお子様では、骨の成長を利用しながら歯列を拡大可能なので、全ての歯が並ぶようにスペースを作ることができます。
Q2:大人でも歯を抜かないで治療できますか?
A2:大人の場合、骨の成長がありませんので、どうしても抜歯して治療するケースが増えてしまいます。
しかし、最近では、『デーモンシステム』と呼ばれる、大人であっても歯列を拡大できる可能性のある装置が登場しましたので、ますます歯を抜かないで矯正できる範囲が広がっています。
【写真の説明】
デーモンシステムによる治療例です。治療効果に個人差はあるのですが、このケースでは骨の成長を期待できない年齢ながら、歯を抜かないでも4カ月後にはキレイな歯並びになりました。
矯正歯科レポート/2006

Q1:子供の場合、いつ頃から治療を開始したら良いですか?
A1:好ましい治療開始時期は、歯並びの不正の種類や程度によって異なります。また、お子様の協力が得られるかどうかを考え合わせますと、早ければ早いほうが良いというわけではありません。
一般的には、混合歯列期と呼ばれる、乳歯と永久歯が混じった時期で、小学校中学年くらいからの治療が望ましいと思います。
お子様の場合、身体の成長に合わせて無理なく治療ができるため、歯を抜かない矯正(非抜歯矯正)が可能な場合が多くあります。
Q2:どのような装置で治療するのですか?
A2:子供の矯正の場合、前期治療として、顎の拡大など、主に骨格的な問題に対する治療がメインになります。
色々な装置がありますが、その中でも、歯の裏側に装着する固定式の装置(装置1)や、主に家で使用する取り外し可能な装置(装置2)などがよく使用されます。
矯正というと、歯の表に着けるワイヤーの装置を思い出される方が多いと思いますが、それは永久歯列になって歯並びの最終仕上げをする段階(後期治療)で使用する装置になります。
【写真の説明】
装置1は歯の裏側に装着する固定式の拡大装置で、表からは全く見えません。
装置2は上顎前突に使用するヘッドギアと呼ばれる装置で、お家でしか使用しません。
矯正歯科レポート/2006

Q1:大人の場合、一般的な矯正装置はどのようなものですか?
A1:大人に使用する矯正装置といえば、歯の表に着けるワイヤーの装置が一般的になりますが、材質や構造の違いによりいくつかの選択肢があります。
まず、目立つのが欠点の金属製の装置ですが、丈夫でトラブルが少なく費用的に最もリーズナブルです。
目立ちにくいものとしては白色(半透明)のセラミック製の装置がありますが、金属製より高価になります。
また、最近では、『デーモンシステム』と呼ばれる歯の動きをスムーズにするよう設計された新型の矯正装置が登場し、治療期間が短く痛みが少ないと話題になっています。
Q2:表から見えない矯正装置はありますか?
A2:裏側(舌側・リンガル)矯正では、歯の裏側にワイヤーの装置を装着しますので、表から全く見えないといった嬉しいメリットがあります。
ただし、「話しづらい」「治療期間が少し延びる」「費用が高い」といったデメリットもあります。
また、最近では、適応症例が限定されるものの、『インビザライン』と呼ばれる、ワイヤーを使わない透明なプラスチックの矯正装置も登場しました。
【写真の説明】
装置1は治療期間が短く痛みが少ないと話題のデーモンシステム
装置2は最新の裏側矯正であるStbリンガル。従来のリンガル装置に比べて小さく快適で、話しづらいといったデメリットが大幅に改善されている。