歯並びレポート/2007

歯並びレポート/2007

歯並びレポート/2007

★お悩みの声
「やはり人の目が気になってしまいます。目立たないものはありますか?」
○歯列矯正とストレス・・・
歯並びが悪いと人前で大きく口を開けて笑ったり、話したりすることに精神的なストレスを感じることでしょう。また、歯並びを治そうと思っても、矯正器具自体が目立つことにより精神的ストレスを感じられる方も多いでしょう。さらに、歯列矯正で歯を動かしている間は、肉体的なストレスもかかってきます。これらのストレスをできるだけ少なくする矯正治療は可能なのでしょうか。
○目立たない矯正・・・
精神的なストレスを軽減させるためには、目立たない矯正装置を使用すれば良いでしょう。全く見えない裏側からの装置(リンガル矯正)や乳白色・半透明の装置(セラミックブラケット)があります。また、透明のマウスピース型の矯正装置(インビザライン)も登場してきました。
○痛みが少なく、治療期間の短い矯正・・・
肉体的なストレスを軽減し、痛みを少なくするには、できるだけ弱い力で矯正する必要があります。最近、持続的に弱い力を発揮できる装置(デーモンシステム)が開発されました。不思議なことに、歯は弱い力ほど速く動きます。つまり、デーモンシステムは、身体に優しいだけでなく、治療期間を短くするメリットも持っています。何かとストレスの多い現代社会ですから、歯列矯正で更なるストレスを与えないよう、最新の装置によるストレスフリーの矯正を目指すべきでしょう。
【写真の説明】
上の装置は半透明(乳白色)でとても目立ちにくくなっています。さらにクリアスナップという乳白色のカバーが各歯についていますので、より審美的で、歯へのストレスも少なくできます。
下の装置は、最新の矯正装置であるデーモンシステムです。痛みが少なく、治療期間を最も短くできる可能性があります。
歯並びレポート/2007

★お悩みの声
「大きい前歯や犬歯があったり、歯の大きさがバラバラで矯正してもキレイに見えるか不安です。」
○歯や歯列にも個性・・・
歯の大きさや形には個人差があります。例えば前歯が大きい人が出っ歯の場合、余計に大きな歯が強調されて見えます。しかし、そのような場合でも矯正をすると、個性を持ったキレイな歯並びとなり、歯の大きさはあまり気にならなくなります。ただし、極端に形態不良の歯がある場合は、治療後に形態修整が必要となることもあります。
○歯を抜くか、抜かないか・・・
矯正治療を行う場合、まず検査診断をして、歯を抜く必要があるか判断します。成長発育中の子供では、歯列を拡大して歯を並べることができますので、多くの場合、歯を抜かないでも矯正(非抜歯矯正)が可能です。それに比べて大人の場合は歯列の拡大が難しく、歯を抜いての治療が多くなります。しかし、最近では、大人でも歯列を拡大できる可能性のある治療法(デーモンシステム)が登場し、非抜歯矯正の範囲は広がっています。
○歯を抜くメリット、デメリット・・・
歯を抜いて治療をする場合に、よく噛めるようになるなど機能的な向上が期待でき、身体の健康増進に効果があるなら、抜いても差し障りがありません。また、残った永久歯をより長期にわたって良い状態で保つことができます。しかし、矯正医は、できれば健康な歯を抜きたくないと思っていますので、抜いた方がメリットが多いと判断した場合に限ります。
【写真の説明】
上図は初診時の状態で乱ぐいの程度が酷く、また、歯も大きく前歯が目立っていました。更に、口元も突出していましたので、抜歯ケースとして治療しました。
下図は治療2年後の状態です。とてもキレイな歯並びになり、歯の大きさも気にならなくなりました。
歯並びレポート/2007

★お悩みの声
「歯を抜くのが怖く、出来れば抜かずに矯正したいのです。可能なのでしょうか?」
○歯と歯列の大きさ・・・
歯並びは、歯と歯列(アゴの骨)の大きさのバランスで決まります。つまり、歯並びが不正であるとは、各歯の大きさの合計が、歯列のサイズに比べて大きい場合なのです。最近の子供には歯列不正が増えています。それは栄養過多の食事やよく噛まないでも食べられる軟らかい食物といった食習慣の影響によるものと考えられています。
○子供の歯を抜かないためには・・・
食習慣を改めても、歯列不正に対して即効性は期待できません。しかし、歯列を大きくすることが可能ならば、全ての歯がキレイに並ぶ可能性があります。成長発育期の子供の場合、アゴの骨は軟らかく、拡大装置の使用により比較的容易に歯列は広がります。実に8割もの子供は歯を抜かないでも矯正(非抜歯矯正)が可能です。
○大人の場合には・・・
大人の場合は成長発育中の子供に比べて歯列の拡大が難しく、どうしても歯を抜いての治療が多くなります。しかし、大人でも歯列不正の程度が酷くなければ、問題のない程度に削って歯のサイズを小さくしたり、歯の傾斜を変えたりして、キレイな歯並びになります。また、大人でも歯列を拡大できる可能性のある治療法(デーモンシステム)が登場し、非抜歯矯正の範囲は広がっています。デーモンシステムでは、個人の持つ舌や唇の圧力を利用して矯正しますので、自然な拡大効果が期待できます。
【写真の説明】
成長期を過ぎた患者様の治療例で、上図は初診時、下図は4か月後の上アゴの歯列です。デーモンシステムにより側方拡大が行われ、凹んでいた前歯が4か月後には、ほぼ正しい位置に並びました。
歯並びレポート/2007

★お悩みの声
「矯正は子供のときにするのがいいと聞いたのですが、なぜでしょうか?子供が嫌がっていてもさせるべきでしょうか?」
○子供の非抜歯矯正・・・
歯や歯周組織が健康であれば、歯は年齢に関係なく安全に動きますので、歯列矯正に年齢制限はありません。つまり、歯の移動可能性という意味において、子供と大人で大きな違いはありません。しかし、治療効果から見た場合、大きな良い結果が期待できるのは子供の場合なのです。子供のアゴの骨は軟らかく、アゴ(歯列)自体の拡大が可能ですので、80%もの子供は歯を抜かないでも矯正(非抜歯矯正)が可能です。
○骨格から改善・・・
成長発育中の子供では、骨の成長力を利用できますので、骨格からの改善が期待できます。つまり、歯の移動だけでなく、顔貌を含めた大きな理想的な変化が得られるのです。そのため、重度の上顎前突(出っ歯)や反対咬合(受け口)の場合には、子供からの矯正が望ましいです。
○嫌がっている場合は・・・
矯正治療は長期間に及びますので、嫌がっていては難しくなります。できるだけ子供自身が納得してから治療開始するべきだと思います。そのために、あまりに低年齢からの治療は、理解が得られにくいため、かえってマイナスになる場合もあります。理解が得られやすい、小学校中学年以上の治療がベストタイミングになります。周りに矯正している子供が増えていることや、目立ちにくい装置の使用など、以前より子供が納得しやすい環境になってきましたので、親子で話し合ってみては如何でしょうか。
【写真の説明】
子供の叢生(乱ぐい歯)の治療例です。上下顎前歯が不揃いでしたが、非抜歯矯正治療によりキレイな歯並びになりました。また、骨格から改善したため、横から見た口元の印象も良くなっています。