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歯並びの健康/2010-2011
みなさんの中には矯正治療というと、「歯を抜くのでは?」と思われる方も多いのではないでしょうか。しかし、できれば歯は抜かずに、歯並びを治したいですよね。子どもの矯正治療となるとなおさらです。そこで今回は、矯正治療の専門院、ほてい矯正歯科千里クリニックの柴口先生に子どもの矯正治療についてお話をお聞きしました。
◆歯を抜かずに顎を広げる
歯並びの不正は、歯と顎の大きさのバランスが崩れたことに起因しますので、顎の拡大ができれば、歯を抜かずに矯正できる可能性が高まります。顎の拡大は、主に成長期の子どもに期待でき、「可撤式(かてっしき)拡大床」と「固定式拡大装置」があります。
◆取り外し可能な可撤式拡大床
一般で、「床(しよう)矯正」と呼ばれているものです。最近、マスコミで取り上げられることが多いため、最新の
矯正治療と思われるかもしれませんが、最も古くからある矯正治療の一つです。取り外しできることが最大の利点で、気軽に行えます。ただし、自由に取り外せる分、どうしても子ども任せになりがちで、確実性に劣ります。また、就寝
時のみの使用と思われているかもしれませんが、ほとんどの場合、昼間の使用も必要です。
◆確実性の高い固定式拡大装置
次に固定式拡大装置ですが、歯科用接着剤で歯に直接固定するので、自らで取り外しできません。外すのは、来院の際の装置調整時のみです。常時、口の中で固定するので、効果は確実です。拡大量に個人差はあるかもしれませんが、ほとんどの方に拡大効果が期待できます。固定式装置というと、何かかわいそうな感じがするかもしれませんが、慣れるのが早く、いずれ違和感もなくなります。専門性が高く、矯正医が好んで使用する装置です。当院では、拡大が必要な場合に第一選択の装置として使用しています。
◆矯正をはじめるベストタイミング
さて、開始時期ですが、上下顎前歯が生えそろった、小学校中学年以降が望ましいと思われます。なぜなら前歯が乳歯から永久歯へと交換する小学校低学年までは、自然な成長が期待できるからです。それより早期からの治療では、過
剰治療になる可能性があり、本格矯正に移行した場合に、逆に治療期間が長くなることが危慎されます。自然な成長が期待できなくなっても、ほぽ確実に期待できる固定装置だからこそ、小学校中学年からで十分なのです。ただし、全ての乳歯が永久歯ヘ交換してからでは、拡大が期待できないこともありますので、あまり待ちすぎてもいけま
せん。また、永久歯への交換時期は個人差があり、小学校低学年から開始する場合ります。